DPCデータによる病院指標 HOSPITAL indicator

令和4年度における松江生協病院 病院指標をご覧いただけます。

令和4年度 松江生協病院 病院指標

年齢階級別退院患者数

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 31 43 44 92 150 349 649 852 575

一般病棟に入院した患者様の年齢階級ごとの人数です。70歳以上が全体の7割を超え、高齢の患者様が占める割合は年々増加しています。チーム医療の実践と、救急・急性期から回復期・慢性期、退院支援までを備えた大規模ケアミックスの病棟編成を活かし、様々な疾患を抱えた高齢の患者様も安心して医療を受けられるよう、総合的な診療の充実を目指しております。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数  平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス 
040081xx99x0xx

誤嚥性肺炎 手術なし 
手術・処置等2 なし

69 27.59 21.11 1.45 86.00  
060100xx01xxxx

小腸大腸の良性疾患
(良性腫瘍を含む。)
内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術

65 3.60 2.64 1.54 68.92  
110310xx99xxxx

腎臓又は尿路の感染症 手術なし

57 23.65 13.61 3.51 84.25  
060340xx03x00x

胆管(肝内外)結石、胆管炎
限局性腹腔膿瘍手術等 
手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 

48 13.83 8.94 0.00 79.29  
100380xxxxxxxx 体液量減少症 24 51.13 11.15 8.33 86.54  

消化器内科では特に内視鏡的治療に力を入れており、R4年度は大腸ポリープや、胆管炎・胆のう炎・総胆管結石などの胆道疾患が多い結果となりました。また、当院では臓器別によらない総合的な診療に努めており、消化器疾患だけでなく、誤嚥性肺炎や尿路感染症、脱水症などの疾患にも多く対応しています。

循環器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的
カテーテル心筋焼灼術
手術・処置等2 なし
90 9.64 4.65 0.00 75.74  
050130xx9902xx 心不全 手術なし 手
術・処置等1 なし 
手術・処置等2 なし
52 31.83 24.17 0.00 87.65  
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎
手術なし 手術・処置等2 なし
47 37.34 21.11 4.26 86.66  
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心
疾患 経皮的冠動脈形
成術等 手術・処置等
1 なし、1,2あり
手術・処置等2 なし
46 11.80 4.26 0.00 72.28  
050130xx9900x0 心不全 手術なし 
手術・処置等1 なし 
手術・処置等2 なし 
他の病院・診療所の病棟からの転院以外
39 38.00 17.54 0.00 89.85  

心房細動などの不整脈疾患や、狭心症・心筋梗塞などの虚血性心疾患に対するカテーテル治療を積極的に行っています。地域の高齢化が進む中、心不全も増加傾向にあり、多職種によるカンファレンスで情報を共有しながら、前述の手術療法のみならず、心臓リハビリテーションや生活指導など多角的に治療に取り組んでいます。また、当院では臓器別によらない総合的な診療に努めており、循環器疾患だけでなく誤嚥性肺炎などの疾患も多く担当しています。

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症
手術なし
34 21.09 13.61 0.00 83.79  
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし
手術・処置等2なし
33 22.88 21.11 3.03 85.30  
060241xx97xxxx 痔核 手術あり 33 5.88 5.46 0.00 60.36  
060210xx99000x

ヘルニアの記載のない腸閉塞
手術なし 手術・処置等1 なし
手術・処置等2 なし
定義副傷病 なし

21 9.05 9.00 0.00 69.29  
060160x001xxxx

鼠径ヘルニア(15歳以上) 
ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等

20 5.10 4.59 0.00 71.85  

胃・大腸・肝臓・胆嚢・膵臓・肛門などの消化器領域を中心に幅広い領域を診察しています。特に痔核に対する治療の地域シェア率はトップです。がん化学療法においても複数の認定医が在籍し、updateな治療が受けられるシステムを整備しております。総合診療ができる強みとして、尿路感染症や誤嚥性肺炎などの疾患にも、専門領域を超えて多く対応しています。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨
折 人工骨頭挿入術 
肩、股等
73 56.99 26.42 6.85 85.48  
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損
傷(胸・腰髄損傷を含
む。) 手術なし
32 51.63 20.09 0.00 82.56  
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし
手術・処置等2 なし
13 34.15 21.11 0.00 86.38  
160980xx99x0xx 骨盤損傷 手術なし
手術・処置等2 なし
12 43.83 19.98 0.00 85.92  
160850xx01xxxx 足関節・足部の骨折・脱臼
骨折観血的手術
鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)
足、指(手、足)その他等
11 34.91 18.34 0.00 54.27  

高齢の患者さんが多い当院の特徴として、股関節・大腿骨近位部骨折(大腿骨頚部骨折、大腿骨転子部骨折など、大腿骨の付け根の骨折)や胸椎・腰椎の圧迫骨折の患者さんが多くを占めています。一度の転倒から複数箇所の骨折に至ることも少なくなく、車イスや寝たきりの生活になってしまうことを防ぐため、可能な限り早期の手術やリハビリテーションに努めています。また、あらゆる骨折に対する予防的な観点から、骨粗鬆症の診断、治療にも力を入れています。

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術
経尿道的手術 手術・処置等2 なし
14 5.50 6.85 0.00 76.50  
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等
経尿道的前立腺手術等
13 18.15 7.82 0.00 76.08  
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術
定義副傷病 なし
- - 5.29 - -  
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎
慢性腎不全
動脈形成術、吻合術 その他の動脈等
手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし
- - 7.59 - -  
11013xxx04xxxx 下部尿路疾患 膀胱結石、異物摘出術
経尿道的手術等
- - 5.16 - -  

上部尿路と呼ばれる腎臓・腎盂・尿管、下部尿路と呼ばれる膀胱・尿道や、前立腺などの泌尿器科領域に対し、結石や炎症、悪性腫瘍の治療を行っています。当科では、より合併症の少ない女性の尿失禁手術や新しい前立腺肥大症の手術を島根県内でもいち早く取り入れ、最近では、過活動膀胱の新しい治療法としてボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法を圏域で初めて開始するなど、患者様の負担や苦痛を軽減するための新しい治療法を積極的に導入しています。常に患者様のためになる治療を第一に考え、当院でできない治療はできる施設と連携をとるなどして診療しております。

放射線科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術
その他のもの(観血的なもの)等
手術・処置等1 なし、1あり
手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし
17 4.53 5.18 0.00 78.18  
110280xx03x0xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎
慢性腎不全
内シャント血栓除去術等
手術・処置等2 なし
- - 4.23 - -  
170020xxxxxx0x 精神作用物質使用による
精神及び行動の障害
定義副傷病 なし
- - 3.45 - -  
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし
手術・処置等2 なし
- - 21.11 - -  
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。)
その他の手術あり 手術・処置等2 なし
- - 10.34 - -  

特に動脈を介したアプローチに力を入れており、シャント血栓除去を必要とする腎透析の患者様や、肝動脈化学塞栓療法やラジオ波焼灼療法などを行う肝癌の患者様の診療に携わっています。院内に立ち上げたフットケアチームでは、閉塞性動脈硬化症などに対する治療効果の向上のために取り組んでいます。

脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫
(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満)
手術なし 手術・処置等1 なし
手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし
12 78.92 19.58 8.33 71.83  
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし
手術・処置等2 なし
定義副傷病 なし
- - 8.54 - -  
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷
その他の手術あり
手術・処置等2 なし
定義副傷病 なし
- - 10.14 - -  
170020xxxxxx0x 精神作用物質使用による精神及び行動の障害
定義副傷病 なし
- - 3.45 - -  
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし
手術・処置等2 なし
- - 21.11 - -  

当科では主に頭部顔面外傷、脳血管障害(脳卒中:脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)、脳腫瘍の診療を行っており、R4年度の実績としては脳出血や慢性硬膜下血腫が多い傾向にあります。意識障害や後遺症によって日常生活に支障をきたす可能性の高い脳神経外科疾患に対し、リハビリテーション科との緊密な連携で超早期から慢性期まで治療に対応しています。

耳鼻咽喉科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 17 3.59 4.79 0.00 67.76  
030390xx99xxxx 顔面神経障害 手術なし - - 8.81 - -  
030428xxxxxxxx 突発性難聴 - - 8.56 - -  
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 - - 6.23 - -  
03001xxx99x0xx 頭頸部悪性腫瘍 手術なし
手術・処置等2 なし
- - 12.44 - -  

前年度に続き、前庭機能障害(めまい等)が多い傾向にありますが、慢性副鼻腔炎や急性扁桃炎、突発性難聴、顔面神経麻痺など、耳疾患、鼻疾患、咽頭・喉頭、顔面神経から顎関節、頸部疾患まで積極的に治療を行っています。また、嚥下内視鏡検査を含めた嚥下評価にも力を入れており、高齢の患者様の誤嚥のリスクを少しでも減らすべく、専門科と共同で行うリハビリテーションにもつなげております。

内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病
(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)
手術・処置等2 1あり
15 20.73 14.28 6.67 75.67  
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病
(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)
手術・処置等2 なし
- - 10.80 - -  
10006xxxxxx1xx 1型糖尿病
(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)
手術・処置等2 1あり
- - 13.16 - -  
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸
手術なし 手術・処置等1 あり
- - 2.03 - -  
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス
非ケトン昏睡 手術・処置等2 なし
定義副傷病 なし
- - 13.43 - -  

高齢化に伴い、既往疾患や合併症によって複雑化する疾患に対し総合的な診療を行っています。誤嚥性肺炎や尿路感染症など、高齢の患者様が罹患しやすい疾患は勿論のこと、教育入院も含めた糖尿病のコントロールや睡眠時無呼吸症候群の精査加療など、幅広く診療しております。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

  初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 17 - -  - 17 - 1 8
大腸癌 20 - - 18 34 24 1 8
乳癌 -  - -  -  - -    
肺癌       - - - 1 8
肝癌       - - - 1 8
※ 1:UICC TNM分類、2:癌取扱い規約

病期(Stage:ステージ)とはがんの進行状況を表すもので、0期からⅣ期の5つに分類されます。0期に近いほどがんが小さくとどまっている状態であり、Ⅳ期に近いほどがんが進行している状態になります。この指標は、がんに対するはじめての治療(初発)時の進行度と、再発で治療を受けた患者数を計上したものです。Stage0は集計対象外となります。部位によらず、初発時にはなかった転移が見られた場合は「再発」、退院の時点で組織検査の結果が確定していない場合は「不明」として計上されています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

  患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 - - -
中等症 23 20.04 82.22
重症 - - -
超重症 - - -
不明 - - -

日本呼吸器学会の成人市中肺炎診療ガイドラインに掲載の、肺炎重症度分類の定義であるA-DROPスコアを用い、重症度を4段階に分けて集計しています。高齢化に伴い肺炎の罹患率は上昇していますが、当院では診療科を問わず肺炎診療にあたっています。集計対象となる肺炎のうち、今年度は中等症が全体の6割以上を占める結果となっております。入院中に発症した肺炎(院内肺炎)や誤嚥性肺炎は含まれておりません。

脳梗塞の患者数等

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 10 63.50 83.50 0.00
その他 - - - -

入院期間で治療とリハビリテーションを行い、ほとんどの方が自宅もしくは施設へと退院されています。継続したリハビリテーションが必要な患者様には、院内の回復期リハビリテーション病棟にて、集中的なリハビリテーションを実施しております。「発症日から」が「その他」の場合は、他の病院から転院された場合や、はっきりした発症日がない、または発症日が不詳な場合などが該当します。当院では脳卒中地域連携パスを通したスムーズなリハビリテーション転院が可能となっており、リハビリテーションを目的とした近隣の病院からの転院の受け入れも積極的に行っています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ
・粘膜切除術(長径2
cm未満) 等
53 1.38 1.77 0.00 70.60  
K688 内視鏡的胆道ステント
留置術
45 2.89 29.36 2.22 80.18  
K664

胃瘻造設術
(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、
腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)

25 20.28 46.72 16.00 78.48  
K7212

内視鏡的大腸ポリープ・

粘膜切除術(長径2cm以上)

19 2.16 2.68 5.26 63.68  
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 15 1.60 5.40 0.00 72.27  

大腸ポリープや大腸腫瘍に対する内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術は外来・入院どちらにおいても多く行っていますが、特に高齢の方に対しては安全に施行出来るよう2~3日の入院で対応しています。内視鏡的胆道ステント留置術は、総胆管結石や悪性腫瘍に対しチューブステントや金属ステントを留置する処置です。経口摂取が困難となった患者様に対して行う胃瘻造設術も増加傾向にあります。胃瘻造設を目的に入院される場合、他の疾患で入院され、状態や退院後のケア等を検討した上で実施になる場合等様々なケースがあり、術前の日数が長くなる傾向にあります。いずれの処置も、患者様の負担を最小限に抑えられるよう、内視鏡的アプローチを中心に行っております。

循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋
焼灼術(心房中隔穿刺
、心外膜アプローチ)

89 5.64 12.46 0.00 76.76  
K5493 経皮的冠動脈ステント
留置術(その他)等
39 5.21 9.59 0.00 72.23  
K5972 ペースメーカー移植術
(経静脈電極)
22 6.36 20.32 0.00 86.32  
K5957-2 ペースメーカー交換術 15 1.53 8.47 0.00 84.73  
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術
(急性心筋梗塞)
12 0.17 31.42 8.33 71.50  

不整脈疾患、虚血性心疾患に対するカテーテル治療を中心に、現在年間約200件の心臓カテーテル治療を施行しています。2000年よりPCI、2002年よりカテーテルアブレーションを開始し、2016年にはクライオバルーン・ホットバルーン、2020年からはロータブレーターを導入しました。新しい治療手技を積極的に取り入れ、高齢の方でも安心して受けられるよう、より低侵襲で、尚且つ複雑な治療が可能となるよう取り組んでいます。近年はペースメーカー移植術も増加傾向です。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461

骨折観血的手術(大腿)等

61 3.21 60.77 4.92 85.85  
K0811 人工骨頭挿入術(股)

33 4.12 52.45 6.06 82.79  
K0732 関節内骨折観血的手術
(手) 等
14 3.21 36.86 0.00 72.00  
K0462 骨折観血的手術(前腕) 等 13 2.69 31.46 0.00 71.15  
K0463 骨折観血的手術(足) 等 13 1.92 21.85 0.00 41.15  

手術が必要な患者様に対し、上記手術を行っています。高齢者の転倒による受傷が多く、早期の手術とリハビリテーションで患者様の機能回復を図っています。当院には「回復期病棟」と呼ばれるリハビリテーションを中心に行う病棟があり、可能であれば手術翌日にもリハビリテーションを進めることができます。手術後のリハビリテーションを院内で行うため、術後日数は長くなる傾向にあります。

外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7436

痔核手術(脱肛を含む)

(PPH) 

32 1.06 3.88 0.00 59.72  
K6335 鼠径ヘルニア手術 16 1.00 3.13 0.00 73.25  
K7461 痔瘻根治手術(単純) 11 1.00 3.55 0.00 42.18  
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 - - - - -  
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用
植込型カテーテル設置
(頭頸部その他)
- - - - -  

内痔核に対してはALTA療法、PPHを標準術式とし、地域でトップのシェア率です。R3年度の実績としては、痔瘻、鼠径ヘルニアの治療が続きます。腹腔鏡下胆嚢摘出術は、当院がこの地域で初めて施行した実績があります。術後の痛みや苦痛を軽減させるため腹腔鏡手術を積極的に導入しており、大腸癌に対しては、症例を進行癌にも拡大して腹腔鏡手術を施行しています。「痛い病気を痛みなく治す」ことを念頭に、患者様の早期回復への配慮を大切にし、診療を行っています。

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経
尿道的手術)(電解質
溶液利用)
14 0.00 4.50 0.00 76.50  
K841-5 経尿道的前立腺核出術 11 3.82 14.36 0.00 75.55  
K7811 経尿道的尿路結石除去
術(レーザー)
- - - - -  
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) - - - - -  
K7981 膀胱結石摘出術(経尿
道的手術)
- - - - -  

レーザーを使用した腎・尿路結石の手術や、前立腺肥大症に対する手術が上位になっています。前立腺肥大症に対する手術は、前立腺の肥大した部分をくり抜く手術を電気メスを用いて行っております。手術中の出血や再発の少ない、全国的に拡がりつつある手術方法です。

放射線科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 20 0.20 3.80 5.00 78.85  
K616-41

経皮的シャント拡張術・

血栓除去術(初回) 等

- - - - -  
K6153

血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内
血管等)(その他)

- - - - -  
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用
植込型カテーテル設置
(頭頸部その他)
- - - - -  
K6151 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)
(止血術)
- - - - -  

閉塞性動脈硬化症や透析シャント閉塞などに対し、血管塞栓術、血管拡張術、血栓除去術などによる治療を積極的に行っています。また、血栓予防や末梢血流障害の早期発見・早期治療のため、フットケアにも力を入れております。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 17 0.61
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -

重篤な感染症や、手術・処置等の合併症の症例数・発生率を示したものです。臨床上ゼロにはなり得ないものの少しでも改善すべきものとして、医療の質向上のための指標となっています。高齢の患者様が増える中、ご入院時に既に罹患されている症例も少なくなく、いかに早期に回復につなげるかに注力して治療しています。手術・処置等の合併症としては、カテーテルの感染症や投与薬剤に対する副作用、予防接種後の発熱など、「外科的及び内科的ケアの合併症」に分類されるコードに該当する疾患が計上されております。