放射線科 RADIOLOGY

当院の診療科目についてご案内いたします。

医師のご紹介

部長 中村 友則
島根大学医学部臨床教授
日本医学放射線学会専門医
日本乳癌検診学会MMG読影認定医
田中 翔大
放射線科専門医
検診マンモグラフィ読影認定医

MRI(Magnetic Resonance Imaging system):磁気共鳴画像装置

人体の水素原子核に磁石の力やラジオ波を用いて、それにより得られる微小な信号をコンピューター解析することで人体内を画像化するものです。

【特長】
放射線による被曝がありません。
あらゆる断面を撮像できます。
病変の検出率が高い。
造影剤を使わなくても血管や胆管・膵管の走行が描出できます。
【欠点】
心臓ペースメーカーのある方は検査できません。
検査時間が長い。(30~60分)
閉所恐怖症の方は検査できません。
検査時に騒音があります。

MRI検査画像

MRI検査を受けられる方への注意事項

・心臓ペースメーカーを埋め込まれている。
・金属製の心臓人工弁を使用している。
・磁力により装着する義歯がある。
・人工内耳、可動性義眼を入れている。
・神経刺激装置を使用している。
・動脈瘤クリップや人工関節などの金属が体内にある。
・今までに手術を受けたことがある。
・いれずみがある。
・狭いところが苦手である。
・妊娠中もしくは妊娠の可能性がある。

上記項目に該当する方は、担当技師に申し出てください。
安全確認がとれない場合は、検査中止にさせていただくことがあります。

MRI検査に入る前に

磁石や電波に影響を受ける金属(身体に危害が及びます)や磁気カード(使用できなくなります)などはすべて取り外して下さい。

■身につけているもの
時計、指輪、ネックレス、イヤリング、ヘアピン、メガネ、補聴器、入れ歯、財布
ワイヤー入りのコルセット、ベルト、カイロ(使い捨てカイロ含む)、金属を使っている杖。

■金属のついている下着
ブラジャー、スリップ等

■化粧、刺青
金属を含んだ化粧品(マスカラ等)があるので、落として下さい。
刺青(タトゥー等)も金属を含んでいる場合がありますので、事前にご相談下さい。

■貼付剤
ニトロダーム(ノバルティスファーマ)など金属を含む貼付剤、エレキバン(ピップフジモト)等

■所持品
定期券や切符、キャッシュカード、クレジットカード、テレホンカード、診察券など磁気を使っているもの。

■検査室に入る前の注意
車椅子に乗ったまま検査室に入らないで下さい。
検査部位によっては、所定の検査着に着替えていただきます。

わからない事、不安なことがあれば遠慮なくスタッフまでお申し出てください。

CT検査

生協病院では、64列MSCTが稼動しています。予約枠通りに検査施行していますが、緊急症例にも対応するため、場合によっては順番が前後する場合もありますので、ご了承下さい。

また、64列CTでは、高速で広範囲の撮影が可能です。例えば胸部~腹部まで撮影時間が約15秒で終わり、以前に比べ息止めの負担が低減されました。また、最小スライス厚0.5mmで撮影できるので高精細な3D処理も可能です。血管撮影では、造影剤を用いて頭・大血管・下肢血管の撮影に加えて新たに、心臓の血管(冠動脈)も撮影できるようになり、カテーテル検査を行わず、狭心症狭心症の診断をできるようになりました。

3D画像

核医学(RI)検査について

■検査の原理
核医学検査は、ガンマ線を放出する放射性同位元素を目的とする臓器に注入し(主には注射)その臓器からのガンマ線を検出し画像化して疾病を検査します。

■当院の機器
2009年12月最新式のデジタルガンマカメラ 東芝社 「Symbia]を導入しました。
2010年度は年間800件の検査を実施しました。

■主な検査
(1)心臓(心筋血流 機能 他) (2)骨  (3)脳血流 (4)腫瘍 (5)RIアンギオ (6)腎臓  (7)その他

■その他
(1)被ばく 半減期も短く早く体内から尿として排泄されますので被ばくは少なくなっています。
検査によりますが概ね1mSv~5mSv程度です。
(2)薬剤は時間が過ぎると半減期の関係で量が減少します。約束の時間に遅れないようお願いします。
(3)検査費用は薬剤が特殊な為若干高くなっています。(保健適応医薬品)

骨密度測定

当院ではDXA法(GE社製 Lunar iDXA PRODIGYシリーズ)を用いて骨密度測定を行っています。
また、骨折の多い部位である腰椎と大腿骨の両方を測定することで、最も直接的に骨の状態を評価します。
検査は、台の上に横になっていただくだけです。腰椎の検査が終わると自動的に大腿骨頚部へ移動し、検査を開始します。検査時間は約90秒で、X線の被曝線量もごくわずかであるため患者様への負担が少なく、楽に検査が受けられる設計になっています。
骨密度は20代~30代をピークに減少します。若い女性でも極端なダイエットやストレス、不規則な生活によりホルモンのバランスが崩れ、骨密度が減少するケースがあるので注意が必要です。是非一度、骨密度の測定をおすすめします。

診療・手術実績

  2017年度 2018年度 2019年度 2020年度
CT件数(健診含む) 9764 9841 10874 10005
冠動脈CT 346 326 308 244
RI 382 390 391 339
心カテ 437 425 440 409
下肢アンギオ 26 18 22 21
シャントPTA 41 45 42 60
腹部アンギオ(ドレナージ含む) 33 44 49 33
造影検査 2367 2179 2263 2122
一般撮影 30530 31174 31652 31049
骨密度 1507 1558 1642 1650
MMG(健診科のみ) 2373 2463 2144 2384
MRI(健診含む) 3628 3643 3604 3403
症例数(件)