耳鼻咽喉科 Ears, Nose and Throat

当院の診療科目についてご案内いたします。

耳鼻咽喉科のご紹介

耳鼻咽喉科は「ふれあい診療所」において外来診察・処置・日帰り手術を行い、「総合病院松江生協病院」において入院診療・入院手術を行います。

医師のご紹介

副院長 仙田直之
1993年 島根医科大学卒
日本耳鼻咽喉科学会専門医
日本臨床栄養代謝学会認定医
嚥下相談医
日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士
補聴器適合判定医/補聴器相談医

診療・手術実績

摂食嚥下障害

■加齢変化、脳血管疾患、変性疾患、認知症などによる摂食嚥下障害
外来では初診当日に嚥下内視鏡検査を含めた嚥下評価を行います。必要な場合は後日嚥下造影検査を行います。食事姿勢、食事形態、ひとくち量、代償嚥下など摂食条件の設定やリハビリテーション・手術治療の適応を検討します。

入院ではリハビリテーション科、その他専門科と共同で嚥下評価・栄養評価・リハビリテーション・栄養療法を行います。リハビリテーションで効果が上がらない場合、適応があれば嚥下改善手術(輪状咽頭筋切断術、喉頭挙上術など)を検討します。ただし、誤嚥物を十分に喀出できず肺炎を繰り返す場合は、誤嚥防止手術(喉頭閉鎖術、喉頭気管分離術など)を行います。この場合は、声を失いますので代替発声法・コミュニケーション手段を検討します。

経口摂取量が減少すると栄養障害・筋肉量低下が生じて、ますます摂食嚥下障害が進行します。栄養評価を行い栄養摂取方法など内科専門医と相談します。

また、当院嚥下委員会では2007年から摂食嚥下障害に対するスキルアップを図るため、委員会メンバーが講師となり勉強会を開催しています。毎月5月から1月まで第1水曜日(祝日や正月休みで第2水曜日になる月もあります)17時45分から1時間程度の勉強会です。院外の皆様にもご参加いただいていましたが、新型コロナウイルス対策のため、現在院外の皆様の参加が出来ません。再開が決まりましたら随時お知らせします。

音声障害

■声帯萎縮、声帯溝症、声帯結節、声帯ポリープ、浮腫状声帯などによる音声障害
教師・僧侶・営業職など声の酷使による音声障害、加齢に伴う声帯萎縮による音声障害など「声の相談」を受け付けています。音声機能検査、喉頭ファイバースコピー(ストロボスコピーによる詳細な分析)など行い、声の衛生指導を行います。必要な方には言語聴覚士による音声訓練・指導を行います。声帯ポリープなどの病変については声帯ポリープ切除術など外科的治療も行います。

耳介/外耳疾患

■耳介・外耳:外耳道炎、外耳道真菌症、耳介血腫、先天性耳瘻孔など
耳介血腫穿刺および漢方薬の内服治療を行います。場合によっては切開術を行います。
先天性耳瘻孔は全身麻酔にて摘出術を行います。

中耳疾患

■急性中耳炎、滲出性中耳炎、慢性中耳炎など
急性中耳炎や滲出性中耳炎に対する内服治療や鼓膜切開術、鼓膜チューブ留置術を行います。小さな鼓膜穿孔に対して鼓膜穿孔閉鎖術を行います。

内耳疾患

■突発性難聴、感音性難聴、メニエール病、めまい症、内耳炎など
急性期の突発性難聴は10日間入院の上、ステロイド+循環改善剤の点滴治療を行います。

顔面神経

■顔面神経麻痺
急性期において不完全麻痺の場合外来通院で内服加療を行いますが、完全麻痺の場合は10日間入院の上、ステロイド+抗ウイルス剤併用療法を行います。治療中はマッサージ療法を中心にリハビリテーションを行います。

鼻疾患・鼻腔疾患

■アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎、肥厚性鼻炎、鼻茸(鼻ポリープ)、鼻中隔弯曲症、鼻出血など
アレルギー性鼻炎は抗原除去と回避を指導します。その上で内服、点鼻治療を行います。それでも鼻づまりが強い場合は、外来にてアルゴンプラズマによる鼻粘膜焼灼術を行います。要すれば入院にて粘膜下下鼻甲介骨切除術や鼻中隔矯正術を行います。その他、舌下免疫療法や生物学的製剤 (抗IgE抗体)について検討します。
鼻ポリープは外来または入院にて鼻茸切除術を行います。

副鼻腔疾患

■急性副鼻腔炎、慢性副鼻腔炎、好酸球性副鼻腔炎、副鼻腔真菌症、副鼻腔嚢胞、鼻副鼻腔良性腫瘍など
急性副鼻腔炎は上顎洞穿刺洗浄、抗生剤点滴、内服治療を行います。
慢性副鼻腔炎は副鼻腔自然口処置を行うと伴にマクロライド少量長期内服治療を3ヶ月目標に行います。要すれば入院の上、内視鏡下副鼻腔手術を行います。
好酸球性副鼻腔炎は難病指定の疾患です。内視鏡下副鼻腔手術にて副鼻腔を単洞化し、内服、ステロイド点鼻・経鼻呼出法などを組み合わせて維持療法を行います。

咽頭疾患

■急性咽頭炎、急性扁桃炎、習慣性扁桃炎、扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍、アデノイド増殖症など
扁桃周囲膿瘍は局所麻酔にて切開排膿術を行い、数日間の入院治療を行います。その後、外来で1~2ヶ月以上様子をみてから入院の上、全身麻酔で口蓋扁桃摘出術を行います。
※全身麻酔の口蓋扁桃摘出術は6日間の入院治療、術後1~2週間通院治療を行います。

喉頭疾患

■急性喉頭炎、喉頭結節、ポリープ様声帯、声帯ポリープ、急性喉頭蓋炎、声帯麻痺など
声帯手術は入院にて全身麻酔下にラリンゴマイクロサージャリーを行います。

頚部疾患

■顎下腺炎、顎下腺唾石症、頚部リンパ節炎、頚部嚢胞、頚部良性腫瘍など
手術の必要な疾患については、入院にて全身麻酔下に頚部手術を行います。