院長挨拶・理念 GREETING AND PHILOSOPHY

当院の前身である松江大衆診療所が誕生して半世紀以上経とうとする今も変わらず、当時の精神を引き継いで運営しています。

病院長挨拶

職員や組合員、地域住民の皆様や、他の医療機関、施設からも頼りにされる病院になるよう目指して
松江生協病院は、戦後の混乱期、まだ医療保険制度もない時に、まともな医療を受けられない人たちが、「自分で自らの命を守ろう」と、心ある医師、看護師、事務とともに、なけなしのお金を出し合って建設された松江大衆診療所を母体としています。30年史によりますと、1950年に、敗戦によって市民が民主主義を手に入れることができた、8月15日を記念して創立された、と書かれています。そして、同じ志を持つ全国の診療所が、一医療機関だけでは力が弱いとして1953年につくられた全国民主医療機関連合会(現全日本民主医療機関連合会)に、結成当初より加盟しています。1955年には、初診料を取らずに貧しい人に診療を行っていたことなどにたいし、政府から監査が入り、保険医指定取り消し処分の危機に直面しますが、当時の職員と住民が、「松井(診療所長)は雨の日でも風の日でも、患者と聞けば自転車をこいできてくれる。これほどやってくれている松井のどこが悪い。」と、県知事と保険課長補佐に迫り、診療所は守られました。
この無差別・平等の医療と介護の提供にこだわるという精神を絶やすことなく、次世代にしっかり引き継ぐべく、院長として尽力したいと思います。そして、職員や組合員、地域住民の皆様や、他の医療機関、施設からも頼りにされる病院になるよう目指す覚悟です。よろしくお願いいたします。
院長 眞木 高之

病院理念

MATSUE SEIKYO POLICY
安全・安心・満足の医療を行います
総合的な医療活動を展開します
患者様の人権を大切に、「受療権」を守る医療運動を行います

松江生協病院「医療・福祉宣言」2014.1.22

いつも身近で、安心してかかれる自分たちの医療機関がほしいという地域の人々の願いから、1950年8月、組合員(315人、出資金一口100円)の知恵と力で誕生したのが私たちの前身「松江大衆診療所」でした。
「医療を受ける権利は誰もが平等」という思いで先輩たちは1960年8月診療所から病院(23床)にし、その後、増床・新築を重ね、1986年12月総合病院松江生協病院(333床)として現在地に新築・移転しました。
いつでも「共同の営み」としての患者様が中心となる医療活動に心がけ、組合員や地域住民の健康づくりと病気の治療に取り組んできました。とりわけ、松江・八束圏域はもとより、県内における高齢者医療の牽引車としての大きな役割を発揮しました。
これからも「医療生協のいのちの章典」や「民医連綱領」を具体化し、「街の中の総合病院」として地域住民から頼りにされる病院をめざします。

安全・安心・満足の医療を行います

1PHILOSOPHY
常に日進月歩の医学・医療に学び、技術の研鑽と向上に努め、科学的根拠をもとに地域住民の医療要求に応えます。
2PHILOSOPHY
職員の「知らせる力」、利用者の「知る力」を高め、利用者主体のチーム医療を推進します。
3PHILOSOPHY
各職場に配置したリスクマネージャーを中心に医療の安全対策に務めます。

総合的な医療活動を展開します

1PHILOSOPHY
組合員や地域住民の健康増進活動に力を入れ、地域での「健康チェック」から組合員健診・職場健診・人間ドックまで一層充実させます。
2PHILOSOPHY
松江圏域の救急告示病院を維持し、二次救急医療の機能を発揮します。
3PHILOSOPHY
生協病院の急性期医療と回復期リハビリテーション医療機能と法人事業所機能の強みをいかし、地域住民に急性期~回復期~慢性期~在宅、健診の総合的な医療を提供します。
4PHILOSOPHY
法人事業所を含め開業医、福祉施設との連携を一層強めます。

患者様の人権を大切に、「受療権」を守る医療運動を行います

1PHILOSOPHY
「無差別平等の医療」を提供するために、患者様の権利と責任(知る権利、自己決定権、プライバシーに関する権利、学習権、受療権、参加と協同)を大切にした医療を行います。
2PHILOSOPHY
無保険、保険証の未交付、一人暮らしなど生活に困っている方の相談活動に取り組み、「助け合いネットワーク」作りをします。